【4月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するジョン・テリー(John Terry)が、今シーズン終了後にクラブを退団することになった。同選手とクラブが17日、「ジョン・テリーとチェルシーは共同声明として、われわれの主将が今シーズン限りでクラブを去ることを発表する」と明らかにした。

 元イングランド代表のCBで現在36歳のテリーは、ブルーズ(Blues、チェルシーの愛称)で歴代3位の合計713試合に出場を果たしている。しかし、クラブの主将であるにもかかわらず、今季はアントニオ・コンテ(Antonio Conte)新政権の下で徐々に戦力外扱いとなり、リーグ戦では今季5試合の出場にとどまっていた。

 テリーはチェルシーとの共同声明で、「そのうち自分の将来については決めるが、今は今シーズンのクラブのために少しでも助けになりたい」とすると、「この22年、この偉大なサッカークラブの本当に多くの人への感謝でいっぱいだ」と述べた。

 1998年にデビューを果たしたテリーは、チェルシーでは歴代1位となる計578試合で主将を務め、通算66得点を記録。合計14回の主要タイトル獲得も、クラブ内では肩を並べる選手はいない。

 テリーは通算4度のリーグ制覇に加え、5度のFAカップ(FA Cup)と3度のイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup)優勝も経験。2012年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2011-12)では出場停止処分でドイツの強豪バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との決勝には出られなかったものの、表彰式ではトロフィーを掲げ、ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)元監督の下で出場した2013年のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2012-13)でもタイトルを手にした。

■「今がベスト」

 テリーは声明で、最終的にスパイクを脱ぐ際には、新たな役割で本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)に戻ってくる可能性を示唆した。

「クラブとは常に素晴らしい関係を築いてこられたし、現役を終えてもこの関係性は続くだろう。前向きな話を続けてきたが、熟慮した上で、退団にふさわしいときだと判断した。これまで、退団に適切なときというものを意識してきたが、自分にとってもクラブにとっても今シーズン終了後がベストだと思う」

「ピッチ上ではまだまだやれると感じているが、チェルシーではその機会が限られたものになるのは理解している。まだ現役にこだわりたいから、新たなチャレンジを探すことになる。もちろんこれからもブルーの一人だ。チェルシーでの選手として最後のシーズンを、タイトルで締めくくりたい」 (c)AFP/Julian GUYER