【4月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)は14日、来月開催されるモナコGP(Monaco Grand Prix 2017)にジェンソン・バトン(Jenson Button)が「1レース限り」で復帰し、フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)の代役を務めると発表した。

 バトンと同じく元世界王者のアロンソが、5月28日に決勝レースが行われるインディアナポリス500(Indianapolis 500)への出場を表明し、同日のモナコGPを欠場することを受け、ホンダは声明で、「フェルナンド・アロンソがアンドレッティ・オートスポーツ(Andretti Autosport)との契約で世界最高峰のレースであるインディアナポリス500に出走することに伴い、その代役としてジェンソン・バトンが同日開催のモナコGPにスポット参戦し、『MCL32』を駆ることになります」と発表した。

 昨季のF1第21戦アブダビGP(Abu Dhabi Grand Prix 2016)を最後にレースでのキャリアを終えた37歳のバトンは、ベルギー出身のストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)の2人体制でモナコGPに出走することになった。マクラーレンとは2年間のアンバサダー契約を残しているが、今季は一度もレースに出場していない。

 しかしながら、バトンは2009年シーズンにF1最高峰のモナコGPを制し、同年にはブラウンGP(Brawn GP)で世界タイトルを獲得した実績を持っており、「再びF1でレースができることになり、そのステージが自分にとって慣れ親しんだモナコGPで、これ以上の舞台はないと思っている」とコメントした。

「モナコでは2009年に優勝していて、大好きなサーキットの一つだ。2009年の勝利を再現することは難しいかもしれないが、それでも世界選手権のポイントを獲得するチャンスはあると考えているし、そうなればチームのコンストラクターズ争いにとって大きな意味があると思う」

■「フィジカルは絶好調」

 2012年にマクラーレンにとって最後の勝利を記録したバトンは、再びF1のコックピットで感触をつかむまでにそれほど時間はかからないと強調し、「モナコGPの前にマクラーレンのシミュレーターに乗る予定で、それでレースへの準備は整うと思っている」と明かした。

「日ごろからトライアスロンのトレーニングで十分に鍛えていて、フィジカルは絶好調だから何の心配もしていない。F1パドックにいる旧友たちに会うのも楽しみだし、何か少しでもファンに喜んでもらえることができたら良いと思っている」 (c)AFP/Julian GUYER