【4月14日 AFP】米野球殿堂(Baseball Hall of Fame)入りを果たしているルー・ブロック(Lou Brock)氏(77)が、現在がんの治療を受けており、健康問題が大きくなっていることが13日、明らかになった。

 米大リーグ(MLB)のセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)などでプレーしたブロック氏は、1974年に当時の最多記録となる118盗塁を記録。しかし、希代の盗塁王であるブロック氏は、血液がんの一種である多発性骨髄腫と診断された。

 カージナルスはこの日、ブロック氏がセントルイス(St Louis)市内で治療を受けていると発表した。

 ブロック氏は「カージナルスに関係する多くの友人やファンの方々から頂いた多くの祈りと支援に感謝します。望み得る最高の治療を受けていることは恵まれていますし、今後もカージナルスのワールドチャンピオンたちと顔を合わせることを楽しみにしています」と声明を発表している。

 ブロック氏はカージナルスで16シーズンを過ごし、MLBオールスター(MLB All-Star Game)に通算6回選出。118盗塁は1982年に130盗塁を記録したリッキー・ヘンダーソン(Rickey Henderson)氏に破られるまで、大リーグでの1シーズン最多記録となっていた。通算の盗塁数は938個。

 また、ブロック氏は糖尿病も患っており、2年前には左脚の膝から下を切断している。(c)AFP