【4月12日 AFP】英国人DJ、ポール・オーケンフォールド(Paul Oakenfold)さん(53)が11日、 エベレスト(Mount Everest)の標高5380メートルのベースキャンプでDJパーティーを敢行した。集まった客は、山登り用ギアをフル装備した約100人の登山家たちだ。

 オーケンフォールドさんは10日かけてベースキャンプに到着。色鮮やかなチベットの祈祷(きとう)旗がはためく中、世界最高峰の絶景を背景に石の仮設ステージで次々と曲をミックスした。薄い空気と寒さをものともしないパフォーマンスに、集まった登山家らは、重いトレッキングシューズや分厚いダウンジャケットを身に着けながらも精いっぱいのダンスで応えた。

 オーケンフォールドさんはイベント終了後にベースキャンプからAFPの電話取材に応じ、「最高だった。ここでプレーできて本当にラッキーだ。素晴らしいイベントだったし、世界中から人が集まってくれた。とてもうれしい」と語った。

 登山をしたのは今回が初めてというオーケンフォールドさん。ネパールを訪れるまでは、普段は深夜に行っているクラブイベントの過密なスケジュールの合間を縫って4か月間訓練を行ったという。

 10日に行われたAFPの取材では、「ここに来るまで楽だったとは言うつもりはない…でも、素晴らしいトレッキング体験だった。今、自分が目にしている風景が見えたら感動するはず」と話していた。(c)AFP/Paavan MATHEMA