【4月11日 AFP】ギリシャサッカー連盟(HFF)が隠しカメラや盗聴器などを使用し、同国代表選手やスタッフを数年間にわたって監視していたことが発覚した。国際サッカー連盟(FIFA)によって設置された正常化委員会が10日、明らかにした。

 昨年末、HFFの運営及び規則をFIFAが定める基準に準拠するよう修正する目的で設置された正常化委員会は、関係者や選手、コーチらを監視する今回の行為はギリシャサッカー界にとって「大打撃」だと形容した。

 正常化委員会は声明で、「恥ずかしく思う気持ちや深い失望、怒りでいっぱいだ。HFFによる活動の中で、本部で働く関係者だけでなく、トレーニングセンターで汗を流す選手やコーチを数年間にわたって監視していた事実を明かす新たな調査結果を司法当局に提出するとともに、ここに公表する」と述べた。

 監視や盗聴の疑いをHFFのスタッフから受けた正常委員会は調査を実施。同委員会が雇った調査員はその後、隠しカメラや電話の盗聴器に関する証拠写真を撮影したという。

 正常化委員会はまた、「今回見つかったものは、ギリシャのサッカー界にとって大打撃であり、信用問題だ。沈黙せずに隠蔽(いんぺい)を許さないことは、同国のサッカーに関わるすべての人にとって最大の利益となる」と続けている。(c)AFP