アーセナルが下位パレスに完敗、ベンゲル監督解任論は加速へ
このニュースをシェア
【4月11日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは10日、第32節の試合が行われ、不振にあえぐアーセナル(Arsenal)は0-3でクリスタルパレス(Crystal Palace)に完敗し、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は自身の解任を望むサポーターからさらなる反発を買うことになった。
下位を走るクリスタルパレスに対し、今シーズン最悪ともいえる敗北を喫したアーセナルのベンゲル監督にとっては、就任21季目で初のリーグ戦敵地4連敗となった。
アンドロス・タウンゼンド(Andros Townsend)、ヨハン・カバイェ(Yohan Cabaye)、ルカ・ミリボイェビッチ(Luka Milivojevic)が得点を決めたクリスタルパレスは、ホームで行われたアーセナル戦では1979年以来の白星を獲得。一方、最近リーグ戦8試合で5敗目を喫したガナーズ(Gunners、アーセナルの愛称)のベンゲル監督にとっては、さらに混乱を極める状況となっている。
多くのサポーターがベンゲル監督の退任を要求する中、試合後半にボールがアウェースタンドに入り込むと、怒りではらわたが煮えくり返っているアーセナルファンは、これをエクトル・ベジェリン(Hector Bellerin)に返還するのを拒否。代わりに「お前にそのユニホームは似合わない」とうたうチャントで選手をののしった。
ベンゲル監督と選手たちは、試合後にロッカールームからチームバスに移動する際にも厳しい言葉を浴びせられた。アーセナルはこの日の結果、4位マンチェスター・シティ(Manchester City)から勝ち点7差の6位となっている。
20季連続の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)出場に向けて深刻な危機に立たされているベンゲル監督は、「ファンにはチームを応援してほしいが、ものすごくフラストレーションがたまっている彼らの気持ちも理解できる。皆同じだ」と話し、まだ最終年とは決まっていないシーズンを壊そうとする反抗的な空気を打破していかなくてはならないと認めた。
「勝つという強い気持ちを持ってやって来たが、決定的な場面でパレスの方が鋭かった」
「このような形で負ける姿を見るのは残念。自信をつけるのは私の仕事の一部でもあるし、チームとしてやるべきことだ。(次節までは)一週間ある。やってみせるよ」 (c)AFP/Steven GRIFFITHS