【4月10日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2017)第2戦のアルゼンチンGPは9日、MotoGPクラスの決勝が行われ、シーズン開幕戦を制したモビスター・ヤマハ(Movistar Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が2連勝を飾り、早くも総合優勝争いでリードを広げた。

 バレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)がキャリア通算350戦目を2位でフィニッシュし、ヤマハがワンツーフィニッシュを果たすと、LCRホンダ(LCR Honda MotoGP)のカル・クラッチロー(Cal Crutchlow、英国)は3位に入った。

 この結果、ビニャーレスは開幕2戦で獲得したポイントを50に伸ばし、2位のロッシに14ポイント差をつけている。

 一方、昨季王者でレプソル・ホンダ(Repsol Honda)のマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)は、決勝でポールポジションからスタートしたものの、4周目の第2コーナーで転倒を喫してリタイアに終わった。

 チーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)からヤマハに移籍し、MotoGPクラス通算3勝目を挙げた22歳のビニャーレスは、「マルケスが転倒したとき、僕はできるだけポイントを獲得しなければと思ったんだ。だから満足しているよ」とコメントした。

 対するマルケスは「状態に手ごたえを感じていたし、驚くほど好調だった。だからどうしてこうなってしまったのかはわからない。ただミスを犯してしまった」と語っている。

 今回のレースを不本意な結果で終えたのはマルケスだけではなかった。ドゥカティ(Ducati Team)のホルヘ・ロレンゾ(Jorge Lorenzo、スペイン)は開始1周目で早々と転倒すると、ダニエル・ペドロサ(Dani Pedrosa、スペイン)もチームメートのマルケスと同じコーナーで転倒リタイアに終わった。(c)AFP