【4月10日 AFP】スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)で4人が死亡したトラック突入事件で、警察は9日、逮捕した容疑者の男がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」への共感を示していたと明らかにした。地元メディアによると、男は国外退去処分を免れるために身を隠していたという。

 警察は容疑者の身元について、ウズベキスタン国籍の39歳とだけしか公表していないが、地元日刊紙エクスプレッセン(Expressen)やアフトンブラデッド(Aftonbladet)は同日、男の名前をラフマット・アキロフ(Rakhmat Akilov)と伝え、写真も掲載した。

 エクスプレッセンによると男は容疑を認めており、捜査員らに「自分のしたことに満足している」「自分がしようと思っていたことをやり遂げた」などと話しているという。

 男は4人の子どもを持つ建設作業員とされる。メディアは同僚の話として、男は「特に信心深い」わけではなく、「パーティーに出ては酒を飲んでいた」と伝えている。

 警察によると、男は2014年にスウェーデンで永住許可を申請していたが、昨年却下された。国外退去命令に応じないとして、今年2月27日以降警察が行方を追っていた。ISをはじめとする「過激派組織への共感を示していた」ことが知られていたという。(c)AFP