【4月9日 AFP】(更新)米国が北朝鮮の核に対する防衛を強化しつつある中、米軍は8日、海軍の空母打撃群が朝鮮半島に向けて航行していることを確認した。

 米太平洋軍(US Pacific Command)のデーブ・ベンハム(Dave Benham)報道官は、西太平洋(Western Pacific)の即応態勢とプレゼンスを維持するため、原子力空母カール・ビンソン(USS Carl Vinson)を中心とする空母打撃群を北に向かわせていると述べた。

 同報道官は、この地域の第一の脅威は「無謀で無責任かつ状況を不安定化させる」ミサイル試射を行い、核兵器獲得を目指している北朝鮮だと述べた。

 朝鮮半島近海に向かっている空母打撃群にはカール・ビンソンの他、空母航空団、誘導ミサイル駆逐艦2隻、誘導ミサイル巡洋艦1隻が含まれている。オーストラリアに寄港する予定だったが、予定を変えてシンガポールから西太平洋に向かった。

 北朝鮮は昨年実施した2回を含め過去に5回の核実験を行っており、衛星画像から6回目の実験を準備している可能性があるとみられている。(c)AFP