【4月9日 AFP】北朝鮮外務省は8日、米軍によるシリアへのミサイル攻撃を「容認できない侵略行為」と非難したうえで、自国の核開発の正当性を主張した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が同省報道官の談話として伝えた。米国のシリア攻撃に北朝鮮が言及したのは初めて。

 シリアでは政府軍が国内で化学兵器攻撃を行ったとみられており、これを受けてドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は6日にシリア空軍基地へのミサイル発射を命じ、米軍がこれを実施した。

 KCNAによると、北朝鮮外務省の報道官は米国のミサイル攻撃について「主権国家に対する明白な侵略行為であり絶対に容認できない。我々は強く非難する」と述べ、さらに「今日の現状では、力には力で対抗しなければならず、核抑止力を強化してきた我々の選択は千万回正しかったと証明された」と付け加えた。

 今回のシリア攻撃について専門家らは、軍事行動も辞さないとした米国から北朝鮮への明確なメッセージだとみており、北朝鮮側の反応をめぐって様々な臆測がでていた。(c)AFP