【4月7日 AFP】(更新)米フロリダ(Florida)州ウエストパームビーチ(West Palm Beach)で6日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席の首脳会談が始まった。両氏が直接会談するのは初めて。

 会談はトランプ氏が所有するリゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」を会場に、2日にわたって行われる。

 関係筋によると、中国側は米国での70万人以上の雇用創出を目的とした投資計画を打ち出すとみられる。中国のライバルである日本の安倍晋三(Shinzo Abe)首相は2月に同じくマーアーラゴでトランプ氏と会談した際、米国で70万人の雇用を創出する経済協力案を提示している。

 このほか、中国の自動車・農業市場の一段の開放、中国の銀行による北朝鮮との取引などで一定の譲歩を提示する可能性もある。

 中国側はその見返りに、中国製品に対する報復関税や台湾への武器売却延期などをめぐってトランプ氏から譲歩を引き出したい考えだ。

■「偉大な関係」結べる

 トランプ大統領は6日の夕食会を前に、習主席と「非常に偉大な関係」を結ぶことができるという肯定的な見方を示した。

 トランプ氏は、習氏と両首脳の夫人がマーアーラゴでの夕食会に向かう際、記者団に対し「われわれはすでに長時間の議論をした。これまでのところ私はまったく何も得ていないが、われわれは友情を築いた。それは確かだ」と冗談交じりに語った。

 大統領選期間中に繰り返し批判した習主席について「長期的には、われわれは実に、実に偉大な関係を持つことになると思う。それを大いに楽しみにしている」と述べた。(c)AFP