【4月5日 AFP】ロシア第2の都市サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で3日に発生し、14人が死亡、数十人が負傷した地下鉄爆破事件で、ロシアの捜査当局は4日、現場で自爆した実行犯をキルギス出身のアクバルジョン・ジャリロフ(Akbarjon Djalilov)容疑者(22)と特定した。

 ロシア捜査委員会は声明を発表し、ジャリロフ容疑者が列車内で「爆発を実行した」と断定。さらに爆発のあった場所とは違う駅で発見されたバッグ内からも、同容疑者の「遺伝的痕跡」が見つかったと明らかにした。バッグには爆弾も入っていたが、後に処理されたという。

 一方、キルギス当局は、ジャリロフ容疑者は同国南部オシ(Osh)のウズベク系の家庭出身で、後にロシア国籍を取得し、16歳以降はロシアに住んでいたと発表した。

 ジャリロフ容疑者の遺体は爆発現場で発見されたが、死者数に同容疑者が含まれているかどうかは不明。(c)AFP/Marina KORENEVA