【4月4日 AFP】(更新)ロシア第2の都市サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で3日に発生した地下鉄爆破事件で、同国の保健相は4日、事件による死者が14人に増えたことを明らかにした。

 ベロニカ・スクボルツォワ(Veronika Skvortsova)保健相は報道陣に対し、死者数は14人で、さらに49人が現在も入院中であると発表した。当局はこれまで死者数を11人と伝えていた。

 一方、ロシア捜査委員会は、事件を「テロ行為」として捜査していると発表したが、同時に爆発が他の原因によるものだった可能性についても調べを進めると強調した。

 またキルギスの治安当局は4日、同国出身の人物が「自爆犯」だったと明らかにし、犯人が1995年生まれでロシア国籍を取得したアクバルジョン・ジャリロフ(Akbarjon Djalilov)であると発表した。首都ビシケク(Bishkek)でAFPの取材に応じた治安当局の報道官は、「(自爆犯は)ロシア市民だ」と明らかにした上、「ロシアの治安当局と連絡を取っている」と語った。

 ロシア当局は容疑者の身元について一切発言しておらず、死者数に自爆犯が含まれているのかどうかについても不明のままとなっている。

 その一方で、ロシア政府は同日、爆破事件が同国のウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を含む、全てのロシア人に対する「挑戦」であると非難した。

 ロシアのドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は報道陣に対し、「国内で起きるあらゆるテロ行為は全てのロシア人に対する挑戦であり、元首であるわれわれの大統領もそれに含まれる」と語った。(c)AFP