【3月31日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は30日、本戦出場枠が48か国に拡大するW杯2026年大会について、各大陸の出場枠案を発表し、アジア・サッカー連盟(AFC)が現在の「4.5」から「8」に増える一方で、最も恩恵を受けるのは「5」から「9」に増えたアフリカサッカー連盟(CAF)になることが明らかになった。

 そのほかの大陸では、欧州サッカー連盟(UEFA)の出場枠が「13」から「16」、南米サッカー連盟(CONMEBOL)は「4.5」から「6」、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)は「3.5」から「6」に増加し、これまでのフォーマットでは出場枠が保証されていなかったオセアニアサッカー連盟(OFC)は「1」枠を確保することになる。

 今回発表された拡大案は、5月にバーレーンで予定されている理事会で承認されれば正式決定となる。

 W杯の出場枠拡大は今年1月10日に正式決定し、この改革を主導したFIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は「21世紀のW杯をつくらなければならない。サッカーは欧州と南米だけのものではない」としたうえで、「これでより多くの国が夢をつかむチャンスを得られる」と語っていた。

 インファンティーノ会長の出場枠拡大案は、サッカー発展途上国の連盟からは支持を得られたものの、数々のスキャンダルに見舞われたFIFAの財源を豊かにするであろう動きをめぐっては、多くのサッカー関係者から批判を集めていた。(c)AFP