■2月の新規感染数も急増

 WHOによると、2月の速報値は新規感染数が急増していることを示しているという。この統計は、WHOの欧州地域全体を対象としたもので、イスラエル、カザフスタン、ロシアを含む53か国が対象となっている。

「流行地域のすべての国々に対して、麻疹の感染を自国の国境内にとどめるための緊急措置を講じるよう強く求める。また、これをすでに達成している国々に対しては、警戒を続け、高い予防接種率を維持するよう求める」と、ヤカブ局長は述べている。

「すべての国が、国民を完全に保護するために必要な予防接種水準に到達するまで、欧州や他の地域で、麻疹の流行は続くだろう」と、ヤカブ局長は付け加えた。

 現在、最大の流行は、イタリアとルーマニアで発生している。

 イタリアでは今年、麻疹患者数が3倍に増加している。その主な理由は、親が麻疹と流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、風疹の新3種混合(MMR)ワクチンと自閉症との間に関連性があると信じて不安を抱き、子どもにワクチンを接種させないことだとする見解を同国保健省が今月発表した。

 だが、これまでに行われた複数の大規模な研究では、そうした関連性の証拠は見いだされていない。(c)AFP