【3月29日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選は28日、各地で行われ、グループBの日本は4-0でタイを下し、6大会連続の本大会出場に一歩前進した。

 埼玉にタイを迎えた日本は前半8分、香川真司(Shinji Kagawa)が鋭いキックフェイントから先制点を挙げると、同19分には岡崎慎司(Shinji Okazaki)がダイビングヘッドで節目の代表通算50得点目を決め、試合の流れを掌握した。

 後半に入っても、久保裕也(Yuya Kubo)と吉田麻也(Maya Yoshida)が追加点をもたらしたサムライブルーは、試合終盤に訪れたタイのPKのチャンスをGK川島永嗣(Eiji Kawashima)が阻んだ。

 23日のアラブ首長国連邦(UAE)戦にも2-0で勝利していた日本は、7試合を終えて勝ち点16とし、グループBで首位に立った。

 この日が代表通算108試合目の出場となった岡崎は試合後、「ゴールを決められて本当にうれしい」としたうえで、「しばらく得点から遠ざかっていたのでほっとしている。これからも日本のために点を取り続けたい」と語った。

「まだW杯出場が決まったわけではない。しっかりチャンスを生かし、残りの試合で勝利したい」

 日本を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)監督は「素晴らしい2勝を挙げた選手たちを祝福しなくてはならない」とたたえたうえで、「きょうは簡単な試合ではなかったし、危ない場面もあったが、効果的なパフォーマンスが出せた」と振り返った。

 ボスニア・ヘルツェゴビナ出身でフランス国籍を持つハリルホジッチ監督はまた、「素晴らしい4得点が生まれた。得失点差が重要になってくるから、われわれにとっては大きい」と続けた。

「大きな3試合を残し、W杯出場へ向けて良い位置につけられた」

 一方、試合前にチームとの契約を1年延長したタイのキャティサック・セーナームアン(Kiatisuk Senamuang)監督は、本大会出場の可能性が数学的に消滅しながらも、対戦相手の日本の戦いぶりを称賛した。

「日本はパスもフィニッシュも非常に良かったし、不満はない」

「彼らはチャンスで上手だった。われわれにとっては勉強になったし、いい経験にもなった。いつの日かW杯への道が切り開かれるだろう」 (c)AFP