【3月24日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、先月行われた第51回スーパーボウル(Super Bowl LI)で盗難されたニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)に所属するトム・ブレイディ(Tom Brady)のユニホームがチームの元に帰ってきた。関係者が23日、明らかにした。

 米連邦捜査局(FBI)はこの日、先日発見された第51回スーパーボウルと2015年の第49回スーパーボウル(Super Bowl XLIX)でブレイディが着たユニホームは、ペイトリオッツの本拠地ジレット・スタジアム(Gillette Stadium)に戻ったと発表した。

 ブレイディは、2月のスーパーボウルでアトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)から歴史的な大逆転勝利を飾った試合直後、ロッカールームで自身のユニホームを紛失したことに気が付いた。

 その後実施された捜査により、盗難されたユニホームはともに、メキシコ紙プレンサ(La Prensa)の元役員でジャーナリストの資格を持つマウリシオ・オルテガ(Mauricio Ortega)という人物の所持品の中から発見された。

 メキシコ当局は今回、2016年の第50回スーパーボウル(Super Bowl 50)でデンバー・ブロンコス(Denver Broncos)のラインバッカ―、ボン・ミラー(Von Miller)がかぶっていたヘルメットもあわせて見つけている。

 ペイトリオッツのオーナーを務めるロバート・クラフト(Robert Kraft)氏によると、無事に帰還を果たしたユニホームは、ブレイディがニューイングランドに戻ってきた際、本人に手渡されるという。

 クラフト氏は「ユニホームが両方とも戻ってきたのは最高だ」としたうえで、「どのような機関がこんなにも早く見つけ出せたのかはわからないが、米国とメキシコで複数の機関が合同捜査を行った結果、盗品を回復するという目標を達成できた」と語った。

「これはチームワークの重要性がわかる一例であるとともに、皆が力を合わせたときに達成できるものが何たるかを示す」

「関わってくれたすべての人の努力に感謝しているし、トムがニューイングランドに帰ってきたときに、このユニホームを返すのが楽しみだ」

 また、ホワイトハウス(White House)は23日、ペイトリオッツが来月19日にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領を表敬訪問すると発表。ペイトリオッツは、これまでにジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元大統領やバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領とも面会している。(c)AFP