レコード・ストア・デー、限定盤多数 ボウイさんやプリンスさんも
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【3月22日 AFP】昨年死去した3人のスターミュージシャン、米歌手のプリンス(Prince)さん、英歌手デヴィッド・ボウイ(David Bowie)さん、カナダ人シンガー・ソングライターで詩人のレナード・コーエン(Leonard Cohen)さんらのレアな楽曲が、今年の「レコード・ストア・デー(Record Store Day)」に合わせてリリースされる。レコード・ストア・デーは、独立系レコード店を応援する年次イベントで、今年で10回目を数える。
苦境に立たされていた米レコード店の店主が、人々の興味関心を集める目的で2007年に発案したレコード・ストア・デーは、コレクターという新たなファンを獲得し、急速に成長。国際的にも広く知られるようになった。21日の主催者発表によると、4月22日のイベント当日には限定盤が約350作品発売される予定だという。
コーエンさんへのトリビュートアルバム「Like a Drunk in a Midnight Choir」は、がん患者への慈善活動への資金となる。本作品には米シンガー・ソングライター、ジョセフ・アーサー(Joseph Arthur)さんやサイケデリック・フォーク・ロッカーのアヴィ・バッファロー(Avi Buffalo)さんらによるコーエンさんの楽曲のカバーが収録されている。
プリンスさんの楽曲では、「ポップ・ライフ(Pop Life)」や「サイン・オブ・ザ・タイムズ(Sign o' The Times)」などが、12インチのマキシシングルとしてリイシューされる。ボウイさんに関しては、1974年のライブ音源「クラックド・アクター(Cracked Actor)」を含むアルバム2作品のリリースについてすでに明らかになっている。
英ロックバンドのピンク・フロイド(Pink Floyd)も20日、1966年録音の楽曲「星空のドライブ(Interstellar Overdrive)」のロングバージョンの来月のリリースを発表したばかりだ。
クラシック音楽では、ドミトリ・ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich)のチェロ協奏曲第2番を、巨匠ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Mstislav Rostropovich)氏が1967年に作曲家臨席の下で行った世界初演の初のレコード盤をリリースすることをワーナー・クラシックス(Warner Classics)が発表している。
近年、米国および欧州の複数国でのレコードの売り上げは、1980年代以来の高い水準となっている。だがCDの売り上げが落込み、ストリーミングのシェアが伸びをみせている音楽市場において、レコードが占める割合はほんの一部に過ぎない。(c)AFP