【3月21日 AFP】米経済誌フォーブス(Forbes)が20日発表した2017年版の世界長者番付で、米マイクロソフト(Microsoft)共同創業者のビル・ゲイツ(Bill Gates)氏が推定資産860億ドル(約9兆6800億円)で4年連続の首位に立った。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は200位以上順位を下げた。

 保有資産10億ドル(約1130億円)以上で番付入りした富豪の数は今年、史上最多の2043人となった。ゲイツ氏が同番付のトップを制したのは過去23年間で18回目。

 トップ10は米国人が大半を占め、その多くがIT業界出身だった。2位は投資会社バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)最高経営責任者(CEO)のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏で、推定資産は756億ドル(約8兆5000億円)。

 次いで3位に浮上したのはアマゾン・ドットコム(Amazon.com)創業者のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏で、資産額は前年比276億ドル(約3兆1000億円)増という世界一の上げ幅を記録し、728億ドル(約8兆2000億円)に達した。またフェイスブック(Facebook)創業者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏が5位、ソフトウエア大手オラクル(Oracle)創業者のラリー・エリソン(Larry Ellison)氏が7位に入った。

 番付入りした2043人の出身国は、米国が最多の565人。トランプ氏が大統領に選出された昨年11月以降、米株式市場の株価が急騰したことが要因となった。次いで中国が319人、ドイツが114人だった。

 トランプ氏の資産は前年比10億ドル(約1130億円)減の35億ドル(約3940億円)で、順位は前回から220位低い544位だった。フォーブス誌はこの減少理由を、トランプ氏の資産が集中しているニューヨーク(New York)・ミッドタウン(Midtown)地区の不動産市場の停滞によるものと分析している。(c)AFP/John BIERS