【3月20日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は19日、自身が推し進める麻薬撲滅戦争について、欧州議会(European Parliament)により「多数の違法な殺害」が起きていると非難されたことを受け、議員たちを「頭のおかしいやつら」だと評し、強い調子で反論するとともに、改めてすべての麻薬密売人を殺害すると誓った。

 ドゥテルテ大統領は訪問先のミャンマーで19日夜遅くに行った演説で、欧州議会が先週可決した非難決議に触れ、「この頭のおかしいやつらのことが理解できない。どうしてわれわれに突っかかる?出しゃばるのはやめたらどうだ」と非難。さらに「なんでわれわれにかかわりあう?いまいましい」と言い捨てた。

 ドゥテルテ氏は昨年6月に大統領に就任して以降、違法麻薬を根絶する活動を強硬に推し進めてきた。警察当局はこの麻薬撲滅戦争で2500人以上が殺害されたと発表しているが、人権団体はさらに5000人以上が殺害されていると主張している。(c)AFP