【3月18日 AFP】2500年ほど前に現在のイスラエル沖で座礁した商船の実物大レプリカが17日、イスラエル北部ハイファ(Haifa)の港から航海に出た。

 原型となった船はイエス・キリスト(Jesus Christ)が生まれる500年ほど前に座礁し、1985年にハイファ南部で発見された。ハイファ大学(University of Haifa)とイスラエル考古学庁(IAA)によると、船はそれから3年後、約2000年ぶりに海底から引き揚げられた。

 IAAの考古学者、アブネル・ヒルマン(Avner Hilman)氏によると、原型となった船は砂の下に2000年間埋もれていたために浸食を免れ、極めて良好な状態で保存されていた。

 ヒルマン氏はAFPに対し、「この船にはキプロス産の頁岩(シェール)という非常に重い貨物が積まれており、かじ取りのミスによって船はハイファ沿岸近くの砂州で座礁し、砂に埋もれてしまったのだ」と説明した。(c)AFP