キプロスの野鳥の密猟、2016年は230万羽 史上最悪の水準
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■密猟者が植えたアカシアの伐採進まず
保護団体は、密猟に対抗するための最も効果的な武器として、鳥をおびき寄せるために密猟者らが植えた非固有種のアカシアの木を伐採することを挙げている。
だが保護団体によると、英当局は違法捕獲を行っているグループから抗議を受けてアカシアの木の伐採作業をほぼすべて中止したという。
英国防省のコニー・ピアース(Connie Pierce)報道官によると、基地地域当局は抗議を受けた後、良好な関係を維持しつつ「前進するための最善の方法について合意するために」地域の代表者らと会合したという。
ピアース報道官は「アカシアの伐採は(デケリア内の)ケープ・ピラ(Cape Pyla)で続ける予定だが、これに関する期限は設けていない」と述べ、36ヘクタールがまだ残っていると付け加えた。
英国防省によると、キプロスに駐留している英軍は、鳥の違法な捕獲への対処に尽力しており、昨年は「逮捕、機器の押収、起訴、罰金などの件数が史上最多を記録した」という。
バードライフ・キプロスのマルティン・ヘリカール(Martin Hellicar)代表は、「アンベロポウリアを違法に提供しているレストランに対する厳重な取り締まり」を行うよう、キプロス政府に強く要請した。(c)AFP