【3月16日 AFP】(更新、写真追加)フランスの首都パリ(Paris)にある国際通貨基金(IMF)の事務所で16日、手紙が爆発し、開封した職員1人が手と顔にやけどを負った。警察が発表した。

 同事務所はパリ中心部に位置し、凱旋門(Arc de Triomphe)にも程近い場所にある。警察筋の話では、職員らは「用心のため」建物から退避したという。

 IMFのクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)専務理事は声明を出し、これを「卑劣な暴力行為」と非難。「IMFの使命にのっとり、業務を継続する決意」を改めて強調。「事件の捜査を進め、職員の安全を守るため、仏当局と緊密に連携している」とした。

 またフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領も事件を「攻撃」と表現し、「われわれは依然標的にされている」ことが示されたと述べた。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた警察筋によると、負傷したのは幹部クラスの職員で、軽いやけどを負った。また、爆発は花火によって引き起こされた可能性があるとしている。

 同日にはギリシャの極左過激派組織「炎の陰謀中核(SPF)」が、ドイツの首都ベルリン(Berlin)にある独財務省に小包爆弾を送付したとの声明をインターネット上に投稿しているが、この声明では同省のみが言及されており、パリの事件との関連性は現時点では明らかになっていない。(c)AFP