【3月16日 AFP】マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は16日、同国の空港で先月殺害された男性が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏と確認されたことについて、身元の確認に金正男氏の息子のDNAサンプルを使用したことを明らかにした。

 金正男氏は先月13日、クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で猛毒の神経剤VXを使って殺害された。

 ハミディ副首相はDNAサンプルが金正男氏の「海外在住の息子」のもので、当局者が国外へ渡り採取したことを認めたものの、具体的な場所については明らかにしなかった。

 ハミディ氏は報道陣に対し、「DNAは採取されてマレーシアに持ち込まれ、照合によって遺体が金正男氏のものであることを確認した」と語った。

 マレーシア政府は10日に遺体の身元を公式に特定し、その際に正男氏の指紋および子どもから採取したDNAサンプルを用いたことを、後に明らかにしている。(c)AFP