【3月13日 AFP】世界ラリー選手権(WRC 2017)第3戦、コロナ・ラリー・メキシコ(Corona Rally Mexico 2017)は12日、最終日が行われ、シトロエン(Citroen)のクリス・ミーク(Kris Meeke、英国)が、猛スピードで一般車両の駐車場に突っ込みながらも優勝を果たした。

 37歳のミークは、今レース2日目の最初のステージからトップを譲らぬ圧倒的な強さをみせつけ、世界王者に君臨するフォード(Ford)のセバスチャン・オジェ(Sebastien Ogier、フランス)を2位に抑えた。

 しかし、パワーステージの終盤にハンドル操作を誤ったミークは、コースオフして駐車場に突っ込むと、止まっていた車や観客の間を猛スピードですり抜け、最後は垣根を突破して土のコースに復帰した。

「クルマが飛び跳ねたあと衝撃を受けた。本当に幸運だったよ。なんて終わり方だ」と語ったミークは、劇的なレース展開に大きなショックを受けた様子で、コ・ドライバーのポール・ネーグル(Paul Nagle)に助けられながら車の屋根によじ上って勝利を祝った。

「神のみぞ知る状況だった。車の間をどうにかすり抜けたが、左のフロントタイヤをパンクさせてしまった。フィニッシュラインを通過したとき、勝ったかどうかわからなかった」 (c)AFP