【3月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)決勝トーナメント1回戦で、FCバルセロナ(FC Barcelona)に逆転負けを喫したパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のティアゴ・モッタ(Thiago Motta)が、9日未明の帰国後に車でサポーターと接触事故を起こした。

 チームの敗戦に激怒した約30人のサポーターが、仏パリ(Paris)郊外のルブルジェ(Le Bourget)空港でPSGの選手たちを待ち構え、サポーターやカメラマンが道路上で通行を妨げる無秩序な状況の中、モッタは自身のスポーツカーを発進。車体をたたいた一人の男性が車と接触した。

 警察関係者がAFPに明かしたところによると、男性は病院に運ばれたものの軽傷だという。その後、男性はこの事故の被害届を提出している。

 仏国境警察中央局が捜査を開始する中、PSGは同日に声明を発表し、空港で選手たちを出迎えた一団の振る舞いを非難して、モッタを擁護した。

「クラブと当局が警備を強化したものの、ルブルジェの空港でわれわれは数人に行く手を阻まれた。この一団は選手たちを口汚く罵り、選手たちの車に傷を付けた。数台に被害が出ている」

「この非常に敵対的で攻撃的な状況の中、選手やその家族、クラブのスタッフの安全な通行を確保するためすべての車が護衛されていた。選手やその家族を物理的に脅そうとしていた集団から逃れようとした一台の車にある人物が接触した」

 またPSGは、「この残念な事故の真相を探るべく、捜査に協力するための準備ができていることを当局に通知した」と付け加えている。

 PSGはホームで行われたバルセロナ戦に4-0で勝利していたものの、8日に行われた敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)での試合に6-1で屈して大会を去るという歴史的な敗戦を喫した。(c)AFP