【3月17日 AFP】より良い生活を求めて中国全土から首都・北京に殺到する出稼ぎ労働者が集まる街、黒橋村(Heiqiaocun)には希望と絶望が共存している。

 北京は景気を維持するために出稼ぎ労働者を当てにしているが、不動産価格の高騰と「戸口(hukou)」と呼ばれる厳格な中国の戸籍制度が、多くの労働者を北京周辺のスラム街へ追い込んでいる。黒橋村もそうした地区の一つだ。政府が鉄道の試験走行に使っている線路に囲まれ、地区全体がいつの間にかスラム街となった。医療や教育へのアクセスは限られ、快適な生活にはほど遠い。水道さえ通っていない底冷えするワンルームマンションで家族が身を寄せ合っている。(c)AFP/Nicolas ASFOURI