【3月8日 AFP】米大リーグ(MLB)のロバート・マンフレッド(Robert Manfred)コミッショナーは7日、同リーグのトップ選手による2020年東京五輪出場は困難だとする考えを示した。

 国際的な普及が進んでいないという理由で、2008年北京五輪を最後に五輪種目から除外された野球は、3年後に控える東京五輪の開催国である日本のロビー活動により復活が決定している。

 日本の野球関係者は、同五輪に向けてプロ選手を一丸とさせる方向で一致しているが、MLBのマンフレッドコミッショナーはこの日、7月から8月という開催時期は同リーグでプレーする選手にとって問題になると話した。

 東京で行われた記者会見に臨んだマンフレッドコミッショナーは、「われわれのオーナーが、シーズン中に中断期間のようなものを設けることに賛同するとは思えない」と語った。

 また、各チームのオーナーにとっての目標はMLBを制することであり、国際大会での栄冠ではないと続ける同コミッショナーは、「われわれにとっては連続性が非常に重要なのだ」と付け加えた。

 さらに、世界野球ソフトボール連盟(World Baseball Softball ConfederationWSBC)との間で、MLB選手の五輪出場に関する「実質的な議論」は行われていないと明かしたマンフレッドコミッショナーは、「われわれは、実際にどのようなフォーマットになるかや、大会に関係する日数のことなどについて、一切知らされていない」と話した。(c)AFP