【3月8日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)のフランク・フレデリクス(Frank Fredericks)氏が7日、リオデジャネイロ五輪招致をめぐる買収疑惑を指摘されたことを受け、2024年夏季五輪の調査委員長を辞任した。

 現役時代に陸上男子短距離のスター選手として活躍したフレデリクス氏は、2016年夏季五輪の開催地がブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に決定した際、およそ30万ドル(約3400万円)を不正に受け取っていたとする疑惑は強く否定した一方、「素晴らしい招致レースの妨げになるようなことはしたくない」と話した。

 IOCは同日、国際バスケットボール連盟(FIBA)のパトリック・バウマン(Patrick Baumann)事務総長がフレデリクス氏の後任に決まったことを発表している。

 仏ルモンド(Le Monde)紙に先週、不正な金銭授受の疑いを指摘されていたフレデリクス氏は6日にも、国家ぐるみのドーピング問題に揺れるロシアの国際舞台復帰に関わる国際陸上競技連盟(IAAF)の調査団から退任していた。

 フランス・パリ(Paris)と米ロサンゼルス(Los Angeles)の2都市が招致レースに残る2024年夏季五輪の開催地は、9月に行われるIOC総会で決定する。(c)AFP