【3月7日 AFPBB News】 ハヤブサやオオタカ、フクロウなど猛禽(もうきん)類の愛好家たちが集まる国内最大の競技会「フライトフェスタ2017(Flight Festa)」が5日、千葉県野田市で開催された。伝統狩猟「タカ狩り」で鷹を操る鷹匠(たかじょう)たちが、愛鳥とペアを組み、日ごろの訓練の成果を披露した。

 15回目の開催となる今年は、国内のほか、タイや韓国から約60人が参加。ハヤブサが制限時間内に疑似餌にアタックする回数を競うルアーパス、オオタカが飼い主の呼ぶ位置に来る速さを競うタイムトライアルなどの競技が行われた。

 ハリスホークによる障害物競争に妹と初めて参加する埼玉県川口市の小学6年、白倉彩愛(Ayame Shirakura)さんは、「呼んだら飛んで来る、目で私を追いかけてくれるからうれしくて、もっと頑張ろうという気持ちになる」と話す。このハリスホーク部門では群馬県榛東村の中学3年、小川涼輔(Ryosuke Ogawa)さんが3連覇を果たした。コース中4か所の障害を、時間内にクリアできた唯一の出場者だ。「毎日練習していたから自信はあった」と堂々と語りながら、「たくさん餌をあげたい」と相棒のハリスホークをやさしく見つめた。

 日本猛禽類倶楽部の成田智士(Satoshi Narita)さん(39)によると、「(訓練場所は)市街地で飛ばすとカラスなどの害鳥防除になるため、工場などから依頼されることもあります」と話している。(c)AFPBB News