【3月5日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは4日、第27節の試合が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)はボーンマス(AFC Bournemouth)と1-1で引き分けた。試合後にユナイテッドのズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)は、タイロン・ミングス(Tyrone Mings)に対する故意の肘打ちを否定している。

 イブラヒモビッチは英BBCに対し、「聞いてくれ。ピッチで起きたことはピッチ上での問題だ。俺はピッチの外で誰かを攻撃するような男ではない」とコメントしている。

「君たちはテレビを持っていて、映像を確認することができる。彼(ミングス)が高くジャンプした俺の肘に向かって飛んできたんだ」

 前半終了間際にミングスは、転倒したイブラヒモビッチの頭を左足で踏みつけており、その直後に起きた肘打ちは報復行為と考えられているが、イブラヒモビッチは「頭を踏まれたことは分からなかった。もしそれが彼だというのであればそういうことなんだろう」と話している。

 この前にすでにイエローカードをもらっていたイブラヒモビッチだが、ケビン・フレンド(Kevin Friend)主審はイブラヒモビッチとユナイテッドの主将ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)に注意を与えたのみで、退場の判断は下さなかった。

 英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対しルーニーは、「主審はタイロン・ミングスがズラタンの頭を故意に踏みつけたところを見ていたと思わない。サッカーにおいてそれは誤った行為だ。選手はタックルをするが、故意に選手の頭を踏みつけるのは間違っている。そこに議論の余地はなく、試合の後で処分が下されることになるだろう」と語っている。

 一方のミングスは、イブラヒモビッチへの故意の踏みつけについて、「まったくそんなことはない。これまでにそういった行為を働いたこともない。それは自分のサッカーではない。ハードでフェアが自分のタックルの信条だが、ボールがないところでのこういった事柄は自分のサッカーではない」と否定している。

 また、イブラヒモビッチの報復行為についてミングスは、「ボールがきた後に肘が入ったのかもしれない。見てはいないがそう感じた」と話している。