【2月28日 AFP】米国防総省は27日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の打倒に向けた新たな計画の草案をホワイトハウス(White House)に提出した。IS掃討作戦の加速を公約に掲げていたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は就任後、計画案の取りまとめを指示していた。

 最初の草案が完成し、ジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官がトランプ政権の国家安全保障担当の高官らに提出した。

 国防総省のジェフ・デービス(Jeff Davis)報道官は、機密文書に指定されているこの草案の内容は暫定的なもので、さらに洗練させる必要があると指摘。「ISIS(ISの別称)を迅速に壊滅させることが主眼だ」と述べた。

 国防総省は中東地域への米軍増派の可能性を提案に盛り込むとみられ、その他の重要地域でもより積極的な姿勢を打ち出す可能性がある。

 米軍制服組トップのジョセフ・ダンフォード(Joseph Dunford)統合参謀本部議長は先週、首都ワシントン(Washington D.C.)で行った講演で、この計画案は「シリアやイラクだけでなく、地域にまたがる脅威に対応するもの」との認識を示している。(c)AFP/Thomas WATKINS