【3月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のバルセロナ合同テストは2日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で最終日が行われ、ウェットコンディションをテストするため意図的に水がまかれたトラックで、フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が最速タイムを記録した。

 午前と午後の走行前に水がまかれ、トラックの路面がウェットからドライに変化していくなかで、ライコネンはベストラップ1分20秒872を記録し、今季最初の合同テストを締めくくった。

 2016年シーズンは1勝も挙げられなかったフェラーリだが、先月28日に行われた2日目の走行でもライコネンがトップタイムを記録しており、この調子が続けば今月下旬に控えるシーズン開幕戦では好成績が期待できる。

 ライコネンは「僕たちは昨季の教訓を生かすことができているように感じたし、今のところ不満はない」と語った。

 一方、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、クルマの電気系統の故障に見舞われ、午前中に予定されていたテストに臨むことができなかった。

 それでもハミルトンは「充実した数日間だった。みんなが最高の仕事をしてくれた。来週クルマに戻れることが待ち遠しいよ」とコメントした。

 メルセデスは午後のテストでバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が68周を走行したが、タイムは8番手に終わった。しかし、ボッタスが3日目に計時したベストラップ1分19秒705は、今回の合同テストで最速タイムとなっている。

 ボッタスは「残念なことに、今日の僕らの予定は短縮されてしまったけれど、全体的にはとても素晴らしい4日間だった」と話し、「チームとして今回のテストを最大限に活用することができた。走行距離をたくさん稼ぎ、多くのデータを手にすることができた」と述べた。

 今季最初のテストでは、メルセデスとフェラーリの陰に隠れてしまったレッドブル(Red Bull)だが、マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最終日に2番手タイムを記録した。

 フェルスタッペンは「シーズン序盤はパワーの面でメルセデスが有利かもしれないが、僕らは追いつけると考えている」と語った。

 最終日では、ルノー(Renault)のジョリオン・パーマー(Jolyon Palmer)が3番手タイムを記録し、マクラーレン・ホンダ(McLaren-Honda)はストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)が67周を走破したものの、全体的には不満を残すテストになった。(c)AFP