【2月24日 AFP】インドの銀行の現金自動預払機(ATM)から、「インド子ども銀行」発行とされた玩具品の模造2000ルピー(約3400円)紙幣が出てきた事件で、警察当局は24日、現金をATMに補充する担当だった男を逮捕したと発表した。

 モハマド・イシャ(Mohammad Isha)容疑者は首都ニューデリー(New Delhi)の国営インドステイト銀行(State Bank of India)のATMに現金を補充する際、本物の紙幣を盗んで偽物とすり替えたとみられている。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた捜査官によると、イシャ容疑者は長時間の尋問により犯行を自白。現金入りのバッグを持ってATMの店舗内に入った同容疑者は、ATM機の内部から「現金を抜き取り、模造紙幣とすり替えた」という。

 すり替えられていた紙幣にはインド中央銀行のロゴの代わりに「インド子ども銀行」と記され、「私は所持者に2000点支払うことを約束する」という内容のスペルミスを含んだ文章が書かれていた。イシャ容疑者は詐欺と窃盗の罪で裁判にかけられることになるという。(c)AFP