【2月24日 AFP】サッカー元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)が24日、かつて在籍したFCバルセロナ(FC Barcelona)が中国に新設するアカデミーの発表会に出席した。

 ロナウジーニョと同クラブのジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長はこの日、海南島(Hainan Island)で現地の子どもたちと対面。年内にオープンする施設は、計7面のサッカーピッチを有することになるという。

 中国代表チームや同国のトップクラブに所属する選手の練習施設としても機能するというアカデミーは、今後数年間でサッカー大国になることを目指す中国が建設を計画する1万の施設の一つとなる。

 ロナウジーニョは「FCバルセロナが子どもたちや、ここに練習に来るような高いレベルのプロ選手たちとの相性がいいのはよく知られている」としたうえで、「このアカデミーが大きく貢献し、中国サッカーもそこから多くのことを吸収すると信じている」とコメントした。

 また、1000人の生徒を抱えることになる今回の新施設は、バルセロナが世界中で保有する20のアカデミーの中でも最大の規模であるだけでなく、クラブスタッフが直接運営する初の事例となる。

 中国は現在、国際サッカー連盟(FIFA)の最新世界ランキングで86位につけているが、中国サッカー協会(CFA)の王登峰(Wang Dengfeng)副会長は今週、2025年までに5万校のアカデミーを設立する計画を打ち出している。

 現地を訪れたバルセロナのバルトメウ会長は、「おそらく世界最大規模のサッカープロジェクトになるだろう」としたうえで、「中国サッカーの成長にとっても新たなステップになる」と述べた。

「個人的には、ここの熱気や雰囲気、人々、そして特にこの島の地形は、中国サッカーの発展にとって唯一無二のものになるだろう」 (c)AFP