【2月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、チェルシー(Chelsea)のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督が23日、ラグビーイングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)との会談で「インスピレーション」を得て、オーストラリア出身の名将から「勝者のメンタリティー」をじかに学んだことを明らかにした。

 サッカーイタリア代表の元指揮官で、今季からスタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で指揮を執っているコンテ監督は、チームを現在2位と勝ち点8差のリーグ首位に導くなど、自身も勝利への明確なビジョンを持ち合わせている。

 チェルシーは昨季、現在はマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で指揮を執るジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の下でリーグ連覇を目指したが、結果は10位に終わった。

 開催国を務めた2015年のラグビーW杯(Rugby World Cup 2015)でプールステージ敗退に終わったイングランドを引き継いだジョーンズHCは、コンテ監督と同様に変革をもたらし、チームは現在テストマッチ16連勝を飾っている。

 イングランドラグビー協会(RFU)の公式ウェブサイトでコンテ監督は、「われわれはそれぞれの経験について語り合った。彼(ジョーンズHC)の話はとても興味深かった。エディーは勝者であり、チームにそのメンタリティーを植えつけた」とコメントしている。

 チェルシーとラグビーイングランド代表の練習場は、ともにロンドン(London)南西部のサリー(Surrey)州にあるため交流が深い。ジョーンズHCは昨年4月、コブハム(Cobham)にあるチェルシーの練習施設に足を運んでおり、今回はコンテ監督とアシスタントコーチのスティーブ・ホランド(Steve Holland)氏が、バグショット(Bagshot)にいるジョーンズHCを訪れた。

 シックスネーションズ(Six Nations Rugby 2017)で連覇を目指すイングランドは、26日にトゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)でラグビーイタリア代表と対戦する。チェルシーは今季序盤13連勝を記録しているが、イングランド代表はテストマッチ17連勝がかかっており、もしイタリアに勝利すれば、イングランドはニュージーランドの持つテストマッチ最長連勝記録18にあと1つに迫ることになる。