【2月22日 AFP】インドの西ベンガル(West Bengal)州の警察当局は22日、少なくとも子ども17人を外国人のカップルに売り渡したとして、養子縁組のあっせんセンターを運営していた幹部の女2人を逮捕したと明らかにした。

 捜査官らによると、生後6か月から14歳までの子どもが、欧米およびアジアのカップルに1万2000ドル(約136万円)から2万3000ドル(約260万円)で売られ、国外に連れ出されていた。

 連邦政府の養子担当機関から情報提供を受けた西ベンガル州の警察は18日夜、人身売買を行っていたとしてあっせんセンターの代表を務めるチャンダナ・チャクラボルティー(Chandana Chakraborty)容疑者と、副代表のソマリ・モンダール(Sonali Mondal)容疑者を逮捕した。2人は同じ地域内に他にも2か所の施設を運営していた。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた警察官は、「容疑者2人が、ここ2~3年で少なくとも子ども17人を売り渡した」と述べ、「(子どもを買い取った)カップルに今後連絡を取る予定だが、一方で今後数日でさらに逮捕者が出る見込みだ」と明かした。

 この警察官によると、あるフランス人のカップルは2015年に150万ルピー(約250万円)を支払って子ども1人を買ったという。

 逮捕された2人は、貧しい女性や未婚ながらも妊娠した女性を見つけるために救護所を運営し、金銭の見返りに生まれた幼児を養子のため引き渡すよう説得していたという。(c)AFP/Sailendra SIL