■5年間で50人の考古学者を養成

 5年間で50人の考古学者を養成する目標を掲げている大英博物館のプログラムの修了者は今、ニムルドの遺跡調査を主導している。

 クルド人自治区の中心都市アルビル(Arbil)出身で、養成プログラムで学んでいるホルコート・カディル・オメル(Halkawt Qadir Omer)さんは同プログラムについて、「とても役に立つし有益だ。私たちはここで学んだ手法を活用できる」と評価する。

 文明の発祥地として知られるイラクには、まだ発見されていない「お宝」が数多く眠っている。

 オメルさんにとって、このプログラムは単なる技術を学ぶ以上の価値がある。「イラクの歴史と遺跡の方向性を変えるプロジェクト遂行に向けて、大英博物館と関係を築くことができた」とオメルさんは語った。(c)AFP/Alice TIDEY