【2月21日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)は、チーム責任者のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏と非常勤会長のニキ・ラウダ(Niki Lauda)氏について、2020年まで契約を延長したと発表した。

 メルセデスを所有するドイツ自動車大手ダイムラー(Daimler)のディーター・ツェッチェ(Dieter Zetsche)最高経営責任者(CEO)は、ヴォルフ氏と元王者のラウダ氏の下で「われわれが期待する以上の結果が得られている」と述べた。

 チームのトップドライバーとしてルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)と引退したニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)氏を擁し、2014年以降のF1で圧倒的な強さを見せつけたメルセデスは、3年連続でドライバーズとコンストラクターズのタイトルを獲得。今回の契約延長については、23日に英国のシルバーストーン(Silverstone)で、ハミルトンと新たなチームメートとなるバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が、新型マシンの発表会に臨むことになっているのに先立ち発表された。

 今月27日からスペイン・バルセロナ(Barcelona)で1回目の合同テストが行われる今季のF1は、3月26日に決勝を迎えるオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2017)で開幕する。

 今後もF1で一強時代を継続していきたいメルセデスは、同チームの株式を30パーセントを保有しているヴォルフ氏が、そのための重要な要素とみなしている。ラウダ氏が役員に名を連ねた1年後の2013年にウィリアムズ(Williams)から加入して以降、ヴォルフ氏はハミルトンとロズベルグの対立関係をうまく抑えながら、メルセデスを成功に導いた。

 オーストリア出身のヴォルフ氏は、「勝利は個人の力では決して得られるものではなく、適切な人材の集まりが一致団結して共通の目標に向かい、才能を結合させてそれを達成していくものなんだ。毎日ファクトリーに来るたびに、私はこの刺激的なグループを代表する特権にあずかっていると、謙虚な気持ちになる」と語った。(c)AFP