【2月21日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が20日、今年から新設される国際大会レーバー・カップ(Laver Cup)で、長年の好敵手ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とダブルスパートナーを組みたいと明かした。

 チェコの首都プラハ(Prague)で9月22日から24日にかけて開催が予定される新大会の発表会に出席したスイスの英雄は、「いつもラファとプレーしたいと思ってきた…。僕たちのライバル関係は本当に特別だからね」と語った。

 先月行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)決勝で、フルセットにもつれる激闘の末にナダルを下したフェデラーはまた、「彼の意地悪なフォアハンドが僕の横を通り過ぎていくのは、嫌というほど見てきたよ!」と続けた。

 欧州チームの監督にビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏、ワールドチームの監督にジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏が選出されている今大会の名称には、1969年にカレンダー・イヤー・スラムを達成したロッド・レーバー(Rod Laver)氏の名が冠されている。

 五輪イヤーを除く、すべての年で開催が予定されるレーバー・カップでは、1日4試合(シングルス3試合、ダブルス1試合)が組まれ、各チーム6人で構成されるメンバーは、うち4人がATPランキングを基準、その他の2人がボルグ氏とマッケンロー氏の両監督によって選ばれる。

 最新のATPランキングでは、トップ20のうち17人が欧州出身選手という状況ながら、35歳のフェデラーは「レーバー・カップの設定を見ると、欧州チームがかなり優位になると言えるが、差というのは常にごくわずかなものであるとも思う」とし、欧州チームが圧勝を収めるだろうとする予測を否定している。

 また、報道陣の対応に先駆け、早朝からトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)とプラハを流れるブルタバ川(Vltava River)上のボートでテニスを楽しんだ世界ランク9位のフェデラーは「毎日やるべきだって(ベルディハと)冗談を言い合っていたよ」とコメント。最後は「非常に特別でありユニーク――そして特権だと思った」としたうえで、「でも風が少し強かったけどね」と笑顔を見せた。

 一方、世界14位のベルディハも、絵のように美しいとされるカレル橋(Charles Bridge)の下でのプレーを振り返って、「町の一部をロジャーに見せることができたのは、非常に素晴らしい機会だった」と話した。(c)AFP