【2月23日 AFP】英スコットランド(Scotland)沖、北大西洋(North Atlantic)のシェトランド諸島(Shetland Islands)は、強風と荒々しい海のおかげで生活に必要な量を上回る電力を生み出し、今では欧州における再生可能エネルギー先進地となっている。

 北海(North Sea)沖の油田に長い間、依存してきたシェトランド諸島が取り組むグリーンエネルギー計画の一環として、先月には新たに潮力発電タービンが海中に設置された。

 同諸島の住民たちも各家庭で小型の風力タービンを庭に設置したり、冬の日照時間がわずか6時間の同地では、いささか楽観的過ぎかもしれないが、太陽光パネルを屋根に取り付けたりしてグリーンエネルギー計画に参加している。

 強風が吹く同諸島ブレイ(Brae)村のある住民は自宅での発電能力について「100%自給できているわけではないが、その目標達成に大きな役割を果たしている」とAFPに語った。

 この住民の自宅では、庭に設置したタービンで自宅と電気自動車の電力を賄える。さらに天候の条件が良ければ余剰電力を同諸島の電力網に送電している。

 また、1キロワット時あたりの電気の価格は電力網から購入するよりも、自宅で生産された電気を政府に買い取ってもらう方が高く、事実上、電気料金を支払うことはないという。(c)AFP/Mark MCLAUGHLIN