シリアの惨状伝えた少女、両脚失った少年見舞う トルコ
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【2月19日 AFP】シリア内戦の惨状をツイッター(Twitter)で世界に発信してきた少女と同国での空爆で両脚を失った少年が18日、トルコで初めて対面し、恐ろしい暴力にさらされようとも「戦争に私たちを止めることはできない」と世界に訴えた。
この少女と少年は、激戦地アレッポ(Aleppo)から空爆による破壊の惨状をツイッターで発信し続けて注目されたバナ・アベド(Bana al-Abed)さん(7)と、シリア北部イドリブ(Idlib)県のアルフベイト(Al-Hbeit)で16日にシリア政府軍が実施した、たる爆弾攻撃に巻き込まれて両脚を失ったアブドル・バセト(Abdel Basset)君(10)。
トルコの人道支援団体「IHH」によると、バナさんは18日、トルコ南部ハタイ(Hatay)県の病院に入院しているアブドル君を見舞いに訪れた。その際の様子は、ツイッター(Twitter)の動画中継アプリ「ペリスコープ(Periscope)」でライブ配信された。
動画のなかで、バナさんはベッドに横たわるアブドル君にプレゼントを渡し、カメラに向かって「シリアの子どもたちを助けてください」と訴え、続けて「私(子ども)たちは学校にも行くし、遊ぶこともやめません。戦争に私たちを止めることはできない。私たちは強いんです」と語った。
バナさんは動画に添えたツイートで、アブドル君に会えて「とっても幸せ」と語っている。
IHHによると、アブドル君はシリアでの空爆で母親と3歳の妹を失い、他の2人の姉妹も健康上の問題を抱えているという。(c)AFP