【2月17日 AFP】歩きながらスマートフォンを操作する「歩きスマホ」が世界的に問題となるなか、オランダの町で今週、信号機と連動させたLED(発光ダイオード)ライトを横断歩道の前に埋め込み、歩行者に注意を促す装置の実証実験が始まった。下を向いて歩いている人でも信号の色が分かる仕組みで、実験が成功すれば国内の他の自治体でも導入される見通しだ。

 実証実験を行っているのは西部の小さな町ボーデグラベン(Bodegraven)。地元議員は「交通量が多い場所でもスマートフォンに気を取られる人が増えてきている」と話す。

 オランダ企業のHIGトラフィック・システムズ(HIG Traffic Systems)が手がける「Lichtlijn」(光の線)というこのシステムでは、地面に埋設した細いLEDライトが信号に合わせて赤や緑に点灯する。

 実験が成功すれば国内の他の町のほか、自転車専用道路でも採用される可能性がある。

 オランダの交通安全調査機関によると、若者が巻き込まれた自転車事故の5件に1件はスマートフォンの使用が関係しているという。(c)AFP