【2月16日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が15日、医師から活動を減らすよう忠告を受けたとして、同日予定されていたジェネシス・オープン(2017 Genesis Open)の記者会見を急きょ取りやめた。

 ツアー復帰後も腰の状態への不安が消えないウッズは、すでに出場を辞退していたものの、大会ホストとしての記者会見には姿を見せる予定だった。しかし大会側はこの日、「ここ数日、腰のけいれんの治療を受ける中で、活動を制限するよう医師の助言を受けています。そのため、15日の記者会見は開催しません」とするウッズの声明を発表し、中止が決まった。

 度重なる手術の影響による1年以上のブランクから復活を期すメジャー通算14勝のウッズだが、今月初めに行われた欧州ツアーのドバイ・デザート・クラシック(Omega Dubai Desert Classic 2017)では途中棄権。その後、ジェネシス・オープンと来週開催のザ・ホンダ・クラシック(The Honda Classic 2017)の2大会欠場を発表した。

 ウッズは自身の公式ウェブサイトで、3月以降の「出場予定」については、腰の状態に再評価を受けてから決断すると明かしているが、今季メジャー第1戦の第81回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2017)は4月6日に開幕するため、時間は刻々と少なくなっている。

 現在世界ランク1位で、自身も腰痛に悩まされた経験を持つジェイソン・デイ(Jason Day、オーストラリア)は、腰を休ませなければならない一方、クラブを握らなければ感覚は鈍るばかりという、難しい状況にウッズが置かれているのではないかと話した。

「ウッズにとってはもろ刃の剣だと思う。コースへ出てプレーし、トーナメントのゴルフをしなければならない一方で、腰の様子を見ながら、悪化を避けなくてはならない」

「プレーしなければ、トーナメントレベルや競技レベルでのゴルフの経験、研ぎ澄まされた感覚みたいなものを取り戻すのは難しいが、かといって慎重にならなければ、腰を100パーセントの状態に保つのも難しい」

 それでも、2017年中には故障の不安を払しょくしてツアーに復帰してほしいというデイは、「とにかく強いウッズに戻ってきてほしいんだ。けがを抱えていて、頭のどこかでそれを気にしながらプレーする彼じゃなくてね」とコメントしている。(c)AFP