【2月15日 AFP】(更新)競泳の五輪金メダリスト、グラント・ハケット(Grant Hackett、オーストラリア)氏が、同国東部ゴールドコースト(Gold Coast)にある両親宅で騒動を起こした疑いで逮捕された。地元メディアが15日、報じた。

 地元紙ゴールドコースト・ブリテン(Gold Coast Bulletin)によると、サウスポート(Southport)にある両親宅で泥酔したハケット氏が「手に負えないほど暴れまわった」ことで、同氏の父ネビル(Neville)さんが警察に通報したという。

 同紙はまた「グラントは健康的上の問題を抱えており、けさその症状が表れた。彼は怒鳴り、わめき散らしていた」とするネビルさんのコメントを掲載。ハケット氏は同日、不起訴処分となり釈放されている。

 リオデジャネイロ五輪を目指し、2014年に6年ぶりとなる競技復帰を果たした36歳のハケット氏だが、オーストラリアの競泳史上最年長で出場するという夢は惜しくもかなわなかった。

 昨年4月には、同五輪の国内選考会が行われていたアデレード(Adelaide)発の飛行機でビジネスクラスに搭乗していた乗客の乳首をつねる問題行動に及んだハケット氏は、機内での飲酒を指摘されると禁酒を誓っていた。

 豪競泳界におけるレジェンドの一人であるハケット氏は、2008年の北京五輪後に現役を引退。2000年シドニー五輪と2004年アテネ五輪の男子1500メートル自由形で連覇を果たした元王者は、短水路の同種目でも4度の世界タイトルに輝いている。(c)AFP