【2月15日 AFP】男子テニス、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と叔父トニ・ナダル(Toni Nadal)氏の長期間にわたる師弟関係が今シーズン限りで終了することが決定した。トニ氏が14日、AFPに明かした。

 ナダルをジュニア時代から支え、テニス史に残る成功の数々を収めてきたトニ氏は「この決断は私によるものだ」と説明し、今季いっぱいは現在の役割に残るという。

 今回の決断の理由にツアーにおける移動を挙げた55歳のトニ氏は今後、故郷のスペイン・マヨルカ(Mallorca)島にあるナダルのアカデミーで指導にあたるという。

 移動が体力的に厳しくなったことを明かしたトニ氏は、「私の役割はアカデミーにあると理解している」としたうえで、「私には3人の子どもがいる。アカデミーは、ここ(マヨルカ島)での生活を楽しむ理由をくれた」と語った。

 先月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で決勝に進出し、宿敵ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)とフルセットマッチを演じたナダルは、昨年12月に元世界1位のカルロス・モヤ(Carlos Moya)氏を招へい。加入後初の四大大会(グランドスラム)で好成績を残した同氏が、2018年以降のメインコーチの役割に就くという。

 トニ氏はまた「私の全人生で重要だったのは、ラファにとって物事がいい方向に進むことだった。年始から十分良いスタートを切れているし、カルロスとの関係も大きな成功を収めている」と話し、グランドスラム通算14勝のおいは、同じくコーチを務めるフランシス・ロイグ(Francis Roig)氏とモヤ氏の下でさらなる成功を収めるだろうと続けた。(c)AFP