【2月13日 AFP】米ジャズ歌手のアル・ジャロウ(Al Jarreau)さんが12日、死去した。76歳だった。ジャンルを超えてファンを魅了し、テレビでも活躍したジャロウさんは、過労を理由に数日前に引退を表明したばかりだった。

 マネジャー、ジョー・ゴードン(Joe Gordon)氏によると、ジャロウさんは、入院していた米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)市内の病院で死去した。死因は明らかにされていない。

 ウィスコンシン(Wisconsin)州ミルウォーキー(Milwaukee)の教会で両親の音楽を聴きながら育ったジャロウさんは、ジャズ、ポップ、R&Bと複数の部門で米グラミー賞(Grammy Awards)を受賞した。

 代表作には「We're in This Love Together」や「After All」などがある。1985年には、アフリカの飢餓問題解決に向けて著名アーティストらが結集した楽曲「ウィ・アー・ザ・ワールド(We Are the World)」にも参加した。

 ゴードン氏はジャロウさんについて、ファンや周りのスタッフに対して感謝の心を持ち続けた究極の紳士で、人々を癒し慰めることを常に最優先にしていたと、ウェブサイトで語った。

 ジャロウさんは先週、過労を理由に今後はツアーを行わないと公表したばかりだった。近年は体調不良に悩まされ、2010年のフランスでのツアー中に呼吸障害で病院に搬送されている。(c)AFP/Shaun TANDON