【2月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は11日、不法移民対策として建設を命じた対メキシコ国境の壁について、建設費を「引き下げる」と主張した。国土安全保障省が壁の建設費用を216億ドル(約2兆4500億円)と試算したとする米メディア報道を受け、トランプ氏が自身のツイッター(Twitter)で宣言した。

 論争の的となっているメキシコ国境沿いの壁建設について、同省の内部調査は、工期には3年余りを要し費用はポール・ライアン(Paul Ryan)米下院議長が先月示した推計の120億~150億ドル(約1兆3600億~1兆7000億円)を大幅に上回る可能性があるとしている。

 これを受けてトランプ氏は「偉大なる国境壁の建設コストが、当初政府が考えていたより膨らむ見通しだそうだが、私はまだ(壁の)設計にも交渉にも関与していない」とツイート。その上で「私が関与すれば、F35戦闘機やエアフォースワン(大統領専用機、Air Force One)と同じようにコストを引き下げる!」と言明した。

 この日、トランプ氏とメラニア(Melania Trump)夫人は、日米首脳会談を終えた安倍晋三(Shinzo Abe)首相と昭恵(Akie Abe)夫人をフロリダ(Florida)州にある同氏の別荘「マーアーラゴ・クラブ(Mar-a-Lago)」へ食事に招いている。(c)AFP