【2月12日 AFP】(更新)北朝鮮は12日、弾道ミサイルを発射した。韓国国防省が明らかにした。北朝鮮の弾道ミサイル発射はドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の就任後初。

 弾道ミサイルは午前7時55分(日本時間同)ごろ、北朝鮮西部の平安北道(North Pyongan Province)のバンヒョン(Banghyon)飛行場から日本海(Sea of Japan)に向けて発射された。

 韓国国防省の報道官はAFPに対し、ミサイルは約500キロ飛んで海に落下したが、発射されたミサイルの正確な種類は未確認だと述べた。

 韓国国防省は声明で、今回の発射は核兵器とミサイルの能力を誇示することで世界の注目を北朝鮮に集めるとともに、トランプ政権の反応を見る狙いがあるとの見方を示した。今回の発射に先立ちトランプ大統領は訪米中の安倍晋三(Shinzo Abe)首相に米政府は日本の安全保障に関与すると表明していた。

 韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、韓国軍は北朝鮮が中距離弾道ミサイル「ムスダン(Musudan)」の発射実験を行ったのではないかとみているという。北朝鮮は昨年10月、今回と同じ場所からムスダンとみられるミサイルの試射を2回実施している。(c)AFP