バルサが「MSN」そろい踏みで6発大勝、レアルも勝利で首位維持
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【2月12日 AFP】16-17スペイン1部リーグは11日、第22節の試合が行われ、首位レアル・マドリード(Real Madrid)と2位FCバルセロナ(FC Barcelona)がともに勝利を収めた。
早い時間帯にアラベス(Alaves)と対戦したバルセロナは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の3トップがそろって得点を決め、6-0で大勝した。
14日にアウェーでパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)と対戦する欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)を控えているため、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督は今回もローテーションを採用し、7日に行われたスペイン国王杯(Copa del Rey 2016-17)準決勝第2戦のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)戦から先発を6人変更した。
しかしながらメッシ、スアレス、ネイマールの3人はそろって先発に名を連ね、チームを大勝へ導いた。この結果、バルセロナは2試合消化の少ないレアルとの勝ち点1差を保っている。
一方、レアルは苦戦を強いられながらもクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が得点を記録し、最下位オサスナ(CA Osasuna)に3-1で勝利した。
序盤こそ相手に押される展開となったが、レアルは前半24分、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)のスルーパスに抜け出したロナウドが角度のない位置から強烈なシュートを決めて先制した。
対するオサスナも前半33分、セルヒオ・レオン(Sergio Leon)がレアル守備陣の裏にあった広大なスペースに抜け出すと、落ち着いたループシュートでGKケイロール・ナバス(Keylor Navas)の頭上を破った。
それでも、最終的にはレアルの選手の質の高さが上回った。後半17分にはこぼれ球を拾ったイスコ(Isco Alarcon)のゴールで勝ち越すと、相手GKのファインセーブや、あわやPKかという場面を見過ごされたことでなかなか楽な展開へ持ち込めずにいたが、最後は終了直前にルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)がループシュートを決めて突き放した。
しかし、この2試合ではどちらも痛ましい負傷が発生した。レアルの試合では、オサスナのタノ・ボニン(Tano Bonnin)が脚を複雑骨折する重傷に見舞われた。ボニンはイスコと交錯した際に負傷、試合開始からわずか15分で交代を余儀なくされた。見た目には激しい衝突には見えなかったものの、両チームの選手は明らかにショックを受けていた。
バルセロナの試合では、アレイクス・ビダル(Aleix Vidal)が足首を脱臼した。クラブは試合後、ビダルがその日のうちに手術を受け、離脱期間は5か月と、今季中の復帰は不可能となったことを発表している。
エンリケ監督は、「サッカーの観点から言えば、非常に気持ちよくスタジアムを後にすることができる。結果も内容も良かった。しかしアレイクスのけがと、けがが起こった状況、そして彼にとってこのけがが持つ意味には動揺している」と話した。
またこの試合では、開始前にスタジアムの外で両チームのファンが衝突し、1人が頭部の重傷で病院へ運び込まれる事件も起きた。バルセロナとアラベスはその後、暴力行為を非難する声明を発表している。(c)AFP/Kieran CANNING